株式会社フジワ様
以前のお付き合いでとても信頼がおけることがわかっておりましたので、再びお願いしました
こんにちは!さいたま経理代行センターです。
近年「2025年問題」という言葉を耳にする機会が増えてきましたね。団塊世代が一斉に退職することで、人材不足や社会保障の負担が問題になるとされていますが、実は中小企業にとって「退職金や年金の支払い・税務処理」が現実的なリスクになっているのをご存知でしょうか?本記事では、2025年以降に退職者の急増が予測される中で、中小企業が押さえておくべき退職金や年金の税務対策について詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
2025年問題とは、団塊世代の大量退職により、労働市場と企業組織に大きな影響を与えるとされる社会課題です。
大企業だけでなく、中小企業にとっても「一度に複数の退職者が発生する」という事態は、人材確保・業務引き継ぎ・財務対応の三重苦を招く要因になります。
特に「勤続20年以上のベテラン社員が数人同時に退職する」ような場合、退職金の支払いが重なり、資金繰り・税務処理・源泉徴収の対応に追われる事態になりかねません。
中小企業が抱える退職金の課題は、「税務リスクの把握」と「正確な源泉徴収」です。2025年問題が現実のものとなる前に、制度理解と実務整備が欠かせません。
退職金の税負担を抑える制度として「退職所得控除」がありますが、勤務年数によって計算方法が異なり、正確に処理するには一定の知識が必要です。
退職所得控除とは、退職金に対して一定の非課税枠が設けられる制度です。勤続年数に応じて以下のように計算されます。
勤続20年以下:40万円 × 勤続年数(最低でも80万円)
勤続20年超:800万円+70万円 ×(勤続年数-20年)
この計算は意外と複雑で、たとえば「1年未満」や「月途中退職」などの取り扱いで誤りが出やすいのが現実です。誤った源泉徴収をすると、社員にとっては過剰な税負担となり、企業に対しては信頼低下や修正申告の手間が生じます。さいたま経理代行センターでは、このようなミスを防ぐために、法令に基づいた正確な控除計算を行い、企業の実務負担を軽減します。
退職金は「一時金」として一括で支払うのが一般的ですが、税務上は分割支給という選択肢もあります。
たとえば、退職金が1,000万円を超える場合、一度に支払うと所得税が高くなってしまいます。これを2年に分けて支給することで、退職所得控除を2度使えるわけではないですが、所得の平準化ができ、結果として税負担を抑える効果が期待できます。
このような分割方法は、社内規定の整備が必要であり、会計処理も複雑になります。しかし、経理代行サービスを活用すれば、規定作成のアドバイスや会計処理の代行までワンストップで対応できます。
退職金に加え、企業が意識すべきなのが「企業年金」の活用と、社員の年金受取後の税務影響への配慮です。
「年金=公的年金だけ」と考える方も多いですが、実は中小企業でも「企業年金制度」を導入することで、節税しながら社員の老後をサポートできます。
代表的な制度としては、以下の2つがあります
・適格退職年金(現行では新規導入不可だが、継続活用企業あり)
・企業型確定拠出年金(DC)
企業型DCは、掛金が損金算入できるうえに、社員が老後に受け取る年金も控除対象になるなど、税務面で非常に有利です。最近では、従業員数10名以下の企業でも導入しているケースが増えています。導入の際には、制度設計や金融機関との契約手続きが必要ですが、経理代行事務所がサポートすることで、初めての導入でも安心して進められます。
退職後、年金を「いつから受け取るか」で所得税額が大きく変わります。
たとえば、年金受給を65歳から70歳に繰り下げると、税金のかかるタイミングを後ろ倒しにでき、他の収入とのバランスを取りやすくなります。
企業としては、こうした税務知識を社員に伝えることも重要です。福利厚生の一環として、税理士事務所と連携したセミナーや相談窓口を設けることで、社員満足度も向上するでしょう。
2025年以降の退職者急増に備え、中小企業が今すぐ取り組むべきなのは、「退職金・年金の税務対策」です。退職所得控除の正確な運用や、分割支給の選択、企業型DCの導入など、事前に準備しておくことで、社員にも企業にもメリットが生まれます。経理担当者がひとりで悩むのではなく、専門家の手を借りることが、最大のリスク対策です。退職金や年金に関する不安がある企業様は、ぜひ一度ご相談ください。
さいたま経理代行センターでは、給与計算代行サービスはもちろんのこと、年末調整等の関連業務に係るトータルサポートを承っております。社会保険料、源泉徴収税の控除を含む給与計算から、給与明細の発行、給与振込まで各種代行業務や、クラウド給与・勤怠ソフト導入のご提案などもさせていただいております。気になる方は是非、お気軽にご連絡下さい。